神島の調査
2009年 03月 05日
国指定天然記念物、神島の調査に行って参りました。
神島は上陸禁止なので、許可を得て調査に行って参りました。
熊楠が書き記した植物が現存するか否か、現存すればその画像や映像を撮りデータベース化するとともに現状の神島の状態を記録しておくというものです。
もちろん熊楠が守ったあの神島(かしま)です。
調査に行ったことをご存じの皆様、「行ったくせに書くのが遅い!」とお思いかも。。。。。
高野山展の準備で忙しいので、お許しを。
てなわけで珍しい神島の写真をアップします。
昭和天皇が熊楠を謁見された地点に歌碑が建てられています。
碑には熊楠自詠自筆の歌が刻まれています。
一枝も 心して吹け 沖つ風 わが天皇(すめらぎ)の めでましゝ森ぞ
大山(おやま)の頂上にあります。
「古来紀州の沿海80里と称せらりし、その多くの島嶼中、樹木密生して波打ち際に接せること、よくこの島に及ぶものあらず。東島(大山)の島頂に古来健御雷之男命と武夷鳥命を祀り、海上鎮護の霊祗として、本村(新庄村:現田辺市新庄町)は勿論近隣町村民の尊崇はなはだ厚く、除夜にその神竜身を現じて海を渡るよう信じたり。」 【「神島の調査報告」より 平凡社『南方熊楠全集 第10巻』所収】
彎珠はハカマカズラのこと。マメ科の植物
この階段をところに鳥居がありました。
大山から撮影
右から旧田辺市で最高峰の槇山795.8m、高尾山605.5m、三星山548.8mです。
【くまきち】
by kumagusu-m | 2009-03-05 19:10 | 取材等