公開シンポジウム「ロンドンの近代科学と南方熊楠」・応募発表
2016年 08月 02日
1892 ~ 1900 年のロンドン滞在は、南方熊楠にとって人生の大きな転機となった。『ネイチャー』への投稿や大英博物館での活動を通して、ひとりの科学者として歩み出すことに成功したのである。では、熊楠がなった「科学者」とは、どんな存在だったのか。19 世紀末ロンドンの「近代科学」が熊楠に要請した役割は、どのようなものだったのか。日本・アメリカ時代に比べて、いかなる変身を遂げたのか。
本シンポジウムによって、科学者としての熊楠のイメージは、大きく修正されることになるだろう。
●公開シンポジウム「ロンドンの近代科学と南方熊楠」 10:00-12:30
・「19 世紀後半のイギリス科学(者)のプロフェッション化
-『ネイチャー』誌の性格などを手掛かりに」
村岡 健次 氏(和歌山大学・甲南大学名誉教授)
・「幻の燕石考-スワローストーン伝説のゆくえ」
中西 須美 氏(名古屋大学非常勤講師)
・「ロンドンは熊楠をどう変えたか-『ネイチャー』と大英博
物館を中心に」
志村 真幸 氏(京都外国語大学非常勤講師)
コメンテーター:川島 昭夫氏(京都大学名誉教授)
●応募発表 14:00-16:30
・「『十二支考』に見られる英文資料について」
サライ・ペーテル 氏(大阪大学日本語日本文化教育センター特任助教)
・「南方熊楠と高木敏雄の説話研究-その特徴と可能性-」
杉山 和也 氏(青山学院大学大学院博士後期)
・「近代日本における西洋文化への対応について
-南方熊楠、夏目漱石の比較を通して-」
雲藤 等 氏(早稲田大学エクステンションセンター講師)
・「南方熊楠が正式記載した子嚢菌類キノコ
-南方熊楠と菌類学者今井三子-」
郷間 秀夫 氏(栃木県立那須拓陽高等学校教諭)
・「行幸記念博物館の設立経過」
大和 茂之 氏(京都大学瀬戸臨海実験所助教)
●日 時
平成28 年8月9日(火)
10:00 ~ 16:30(開場9:30)
●会 場
田辺市文化交流センターたなべる 2階 大会議室
●定 員:100 名
●申込不要、参加費無料
興味のあるプログラムだけの聴講も可能です。
※時間は目安です。進行上の都合により前後する場合がありますので、ご了承ください。
【くまちゃん】
by kumagusu-m | 2016-08-02 13:59 | 展示・イベント